最初の会社-入社
第3稿です。
ここからはしばらく簡単に職歴をご紹介したいと思います。
1990年代半ばに大学の工学部修士課程(大学時代の話は別の投稿をご参照ください)を経て社会人になりました。
当時の日本は世界第二位の経済大国でした。
世界の経済活動における日本の存在感は2020年のいまとは比較にならないくらい大きかったのを思い出します。バブルの余韻はありましたが、まだ日本人は今よりも世界に対して自信を持っていたような気がします。
中東の砂漠の上に大きな石油精製プラントを建設するスケールの大きさに憧れ、壮大なロマンを感じ、プラント建設会社に技術者として入社しました。
当時はそのプラント建設工事を差配するプロジェクトマネージャーになりたくて一生懸命先輩や上司の言う事をメモしていました。何とか早く一人前になろう、一流のエンジニアになろう、と必死でした。
入社5年目くらいからバリバリ働き、我を忘れて仕事に情熱を捧げて没頭する姿は自分の中では仕事のありかたの強烈な原体験となりました。
こういう士気の高い人に囲まれて、いい会社に入った、ずっとプロジェクトマネージャーやるまで頑張ろう、と意欲にあふれていました。
でもそういう社員が熱意にあふれた会社でも危機に瀕することがあるのはとても皮肉なことです。