海外赴任前夜
第28稿です。
前回の話は以下です。 qye04202.hatenablog.com
アイデンティティの危機(以前の記事はこちら)を常に感じながらも結局同じ商品部にかなり長くいました。
数えてみれば社会人人生の中で最長期間の在籍でした。
このままでいいのかな、とより真剣に自分のキャリアについて考えるようになっていました。
海外との関連が深い部署でしたので海外には多く人を送り出していました。
部署の性格上、海外に行きたいという希望を持つ人も多かったように思います。
ただ、自分自身は特に仕事をする場所にこだわりがなかったこと、所属する組織の中で自分が海外で働いているイメージが湧かなかったこと、そのあとのキャリアステップが想像できなかったことから、特に強い希望はしていませんでした。
一方で、当時いた商品部では、営業ではなく営業管理を中心にやっていましたのでペーパーワークが殆ど。
現場感がなく、自分の業務に対する成果も見えにくく、自身の取り組みに対する明確な手ごたえを得たい、という思いがかなり募っていました。
社内の研修仲間のツテを辿って、他の営業部への転身を考えたりもしていました。そこは世界各国に投資をして製造をやっていたものの、技術や製造を知った上で運営をやれる人が少ない、と聞いていました。自分の技術屋としてのモノの見方や製造分野や建設分野、そして営業での経験なども生かせそう、という感覚もありましたし、また先方からもそれなりの反応も頂いていたようにも思います。
そういう動きを知ってか知らずか、ある日、部長から話があり、海外赴任の内示を貰いました。
東南アジア地区の製造会社への出向でした。
担当は経営管理全般。
この話を聞いたとき、自分の視野の狭さを恥じました。
自分よりも周囲の人のほうが自分の適性はよく見ているのではないかと。
自分はキャリアのことであれこれ思い悩んでいましたが、周囲の人はそういうことも考えていたのではないかと。
実は前広にいろんな人に相談して意見を貰ったほうが思い悩む余分な時間を費やして済んだのではないか、と。
40代も終わろうとしていました。
次回はその後のことについてお話ししたいと思います。
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