四十で惑わず、五十にして天命を知る

~海外在住 中小企業診断士&FP1級技能士MASAのブログ~

1人の日本人として海外を見る~中国(3)~

第54稿です。

前稿で香港から中国本土に入った様子をお話ししました。

qye04202.hatenablog.com

広州の街中で日本旅行者に出会いました。

その人のそばには中国人がいました。

「どこに行くの?俺が切符取ってやるよ」、というようなことを言っていたように思います。

当時の中国は列車の切符が取れない国でした。

切符売り場の窓口はたくさんあります。

でもまずそれが全部は開いていない

開いている窓口には長蛇の列。当時は外国人専用の窓口がありましたが、現地の人は全くお構いなしにそこにも並んでいる。

こっちが列を作っても割り込んでくるしやっと順番が来たと思ったら窓口の係員は冷たく(切符は)「没有(méi・yǒu)」(ない)と突き放す。

その上、当時の列車の運賃は外国人料金というのがあり、現地人の3倍、という極めて旅行者に不親切な乗り物でした。

出会った中国人が長沙(Chángshā)までなら取れる、切符代は500元だ、と言う。

それなら、とお金を渡したらものの5分でチケットを取ってくる。

さすが、と思ったのもつかの間、切符に書いてある値段を見ると150元と書いてある。

どうも困っている旅行者に近づいて切符を取得し、それで上前を撥ねている輩だったようです。

とにかく油断も隙もないところだ、当時はそんな印象を持ちました。

列車に乗ってみるととにかくマナーが悪い。

少なくとも1人の日本人の目からするとそう見える。

弁当を食べている途中に魚の骨や鳥の骨を車内の床に吐き捨てる、食べ終わった発泡スチロール容器を床に投げ捨てる、車内でたばこを吸う、吸殻を床に捨てる、窓から投げ捨てる、ビールをラッパ飲みしたあとは空き瓶を窓から投げ捨てる、床に痰を吐く・・・

それが老若男女関係ない

しばらくすると掃除のおばさんがやってきて床をモップ掛けしたりゴミを回収したりしている。

そういう人の仕事をきちんと作っているのかもしれない、とも思えました。

ルールや道徳に厳格な日本人として行儀が悪いようにも見えたのですが、ある意味で彼らは自由に生きているのかもしれないなあ、とも思え、なぜか中国人のエネルギーのようなものも感じたような気がします。

現在の中国の列車事情は知りません。

でもあのとき感じたエネルギーがいまの中国を大国に押し上げているのかもしれません。

次回以降もしばらく続けたいと思います。

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Photo by Albin Berlin on Pexels.com

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