1人の日本人として海外を見る~同時多発テロ後の米国入国
第66稿です。
前回まで中国、韓国、サウジアラビア、欧州と触れてきました。
そろそろ現在いる国についての話を、と思ったのですが、海外に関してお伝えすることを忘れていたことがありました。
今回はそれに触れたいと思います。
2001年9月、世界を震撼させた同時多発テロがありました。
マンハッタンの世界貿易センタービルに民間の航空機が突っ込み、ツインタワーが2棟とも崩れ落ちたテロです。
その記憶が冷めやらない2002年春くらいに商談で米国西海岸に出張する機会がありました。
飛行機に搭乗するときのセキュリティーはかなり厳しくなっていた記憶があります。
サンフランシスコの空港で商社の駐在員の人と待ち合わせていました。
アジアに近いこともあり、入国審査場はアジア系の人でごったがえしていました。
気の遠くなるような長蛇の列に並んでようやく自分の順番が来たとき。
係官が私のパスポートを見ながら怪訝な顔をしていました。
何となく嫌な予感がしました。
別の担当官がやってきて、結局別室に連れて行かれました。
パスポートを取り上げられ、そこで待て、と言う。
待合室のようなところには、アジア系、アフリカ系、中東系の人々ばかりが所在なさそうに待っていました。
西洋人は一人もいなかったと思います。
そして待つこと4時間。
ようやくパスポートが返され、米国に入国し、駐在員の人と会うことができました。
外で待っていた商社の駐在員にも4時間以上待たせてしまいました。大変申し訳ない思いでした。
当時の私のパスポートには、サウジアラビアへの訪問履歴がありました。
プラント会社に勤務していた頃、90年代半ばと90年代終わりに2回サウジアラビアに駐在していたからです。
同国のビザや入国スタンプが多く押されていました。
同時多発テロはサウジアラビアを拠点としていた人を中心とした組織が起こした、とされていましたので、入国管理局でその組織との関連性をデータと丹念に照合しながら確認していたのだと思います。
自分自身ではテロ組織とは全く関係ないことは明らか。
ただ、国の安全を預かる立場としては、少しでも可能性がある場合は徹底的に問題ないことを確認しておきたい、ということだろうと思いますので厳しい体制になるのは理解できます。
ただ一人の外国人出張者としてはただただ何もせずに4時間待ち続けているのは苦痛以外の何ものでもなかったのも事実です。
それにしても西洋人が待合室にいなかったのはいまだに解せません。
当時イスラム系の人に対して厳しかった、という話も聞いたことがあるので、人種というのも関係していたのかもしれません。
あるいは偶然だったのかもしれません。いまとなっては確認のしようもありません。
安全の話が出ました。
次回は海外での安全について少し触れたいと思います。
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