ブルネイ~王室との距離感
第73稿です。
前回まではこの国の日本との関わりについてお話ししました。
今回は王室との距離についてお話ししてみたいと思います。
ブルネイは王国です。
国王はスルタンという称号を持っていて、君主として国を統治しています。
いろんなイベントがあるたびに参加し、国民と接しておられます。
現地の英字新聞のトップは殆どが国王の動静を伝える写真入りの記事で、国内のいろんなところに訪問しては、国民から熱烈な歓迎を受けている国王の写真が掲載されています。(コロナ以降はコロナ関連ニュースが多く国王関連記事は減っているようです)
国民に揉まれている国王のそばには国王とセルフィ―を撮っている人も少なくなく、この国の王室との近さを感じます。
娘がここにいたときは、たまたま王女と同学年だったこともあり、王族とも接点がありました。
外国人が招待されるイベントもいくつかあり、そういう場でも国王はいつも間近におられますので、人口が少ないこともあるのか日本に比べても王室がさらに身近のように思います。
今年はコロナの影響で中止されてしまいましたが、ラマダン(断食)明けの連休には宮殿の一般開放があります。
ちなみにこの宮殿は床面積20万平米で世界最大だそうです。
そこでは、国王を始め、王族の皆さんと対面して握手できるチャンスがあります。
但しイスラムの戒律にしたがい、男性は男性の王族の部屋、女性は女性の王族の部屋、と分かれます。
参加者は握手会の前に宮殿内の饗応室で料理がふるまわれ、握手会のあとは、豪華な箱に入ったお菓子のお土産つきで。
小さい子供にはそれに加えて何ドルかのお小遣いが渡されるそうです。
この国の産業の基盤は石油ガス。統計で埋蔵量から換算するとあと20年から30年くらいという数字になっており、政府の上層部は危機感を感じていて産業の多様化を目指していますが、あるドライバーに聞いた言葉が印象的でした。
「この国の石油ガスはそう長くはもたないと思う。でも僕は心配していない。この国はスルタン(国王)が何とかしてくれるからだ」
この考えがすべての国民の声を代表しているとは言いませんが、そういう考えを持っている国民も一定数いるのだと思います。
それだけ国民が国王を信頼しているとも言えるし、国王に依存しているとも言えるかもしれません。
2019年10月の天皇陛下即位の礼のとき、晩さん会でボルキア国王が天皇陛下の隣の席におられたのは記憶に新しいところです。
日本ではその隣にいたマティーン王子にもイケメン王子として注目が集まっていたようですが。
次回は別の観点でのお話をしようと思います。
写真:宮殿開放で配布されたお菓子(2019年6月)
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