書籍に出会う~序章~
第77稿です。
もともとこのブログは自分の苦い経験を語ることから始まっています。
その経験が反面教師として誰かの参考になるかもしれない、読んだ人がより良い人生を送ってもらう一助になるのかもしれない、という思いで始めたものです。
一連のキャリアについてお話ししたあとは、最近は海外との関わりなど、少しそこからは離れた投稿をしてきました。
しかしながらやはり自分の問題意識の原点はキャリアのこと。
またしばらくその原点に戻りたいと思います。
切り口は書籍。
もともと中高時代は本が好きではありませんでした。
伯母が国語の教員をやっていたこともあり、本は読んだほうがいい、と盛んに言われていましたが、読書をする意味もわからなかったので、全く興味が湧きませんでした。
夏休みの課題の課題図書。
購入させられた本がドストエフスキーの「罪と罰」。3部冊くらいの分厚い小説でした。
高校生の私には、難解すぎました。
字が小さい上に翻訳小説独特の言い回し、そして日本とロシアの生活習慣、文化が違うこともあってか、書かれていることの半分も理解できず、字面を目でなめただけ。
感想文は本文中の単語を繋いで書いただけだったと思います。いまでは全く内容を憶えていません。
今頃になって、「罪と罰」は人間の内面を描いた書籍だと知りました。いま読めば得るものも多いように思われ、近々読み直してみたいと思っていますが、なかなか時間が取れないかもしれない。時間のあったあの頃にきちんと読んでおけば良かったなと後悔しています。
読まされる、という受け身の心理状態ではとても身にはならない、という好例だったと思います。
大学時代も時間はありましたが、旅行ばかりしていて、これといって読書に時間を充てることはありませんでした。
大学は理工系でしたが、講義を聞いていてわからないことが出てきたとき、その概念を理解するために専門書を読むという事はありました。 でもあくまでも本の中に自分の求めた答えを見つけにいくといった類のもの、自分の思索を深めたり、思考の軸を定めるために読書をするといったことはいっさいありませんでした。
同級生の中には哲学や心理学の本を多く読んでいる人もいたのですが、自分にはそれを読む意味すら理解できず、全く食指が伸びることがありませんでした。
社会人になっていろんな壁にぶつかり、その悩みの解消のために、即効性を求めて雑誌や簡単なビジネス書などのHow Toを書いた本は読むようにはなりました。ただそれはあくまでも対症療法であって、自分の本当の底力にはなっていませんでした。
結局本当に本を読みたい、という動機を持つようになったのは、自分自身がキャリアのことで思い悩むことが多かった40歳を超えてからのことです。
いま思えばもっと早い時期から読書の効用に気づいて多くの書に出会っておくべきだった、と感じています。
その思いから、高校生の息子には読書をすることをしきりに勧めています。
そんな経歴なので、40歳以降に自分が思い悩むたびに出会った書籍はそれなりに味わい深いものがありました。
次回以降に、そういう書籍を私なりの寸評とともに紹介していきたいと思っています。
Photo by Sharon McCutcheon on Pexels.com
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