四十で惑わず、五十にして天命を知る

~海外在住 中小企業診断士&FP1級技能士MASAのブログ~

書籍に出会う~「会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから」

第79稿です。

私が現在の会社に転職した2000年代半ばに、元いた会社の事業部門は他の会社との合弁会社となり、その後にその会社の完全子会社に変わりました。

ほどなくして、元いた会社のグループが他の会社に買収され、長らく親しんだブランドそのものが消滅してしまいました。

生まれたときからそばにあって、自分もそこに一時期でも所属していた会社の名前そのものが消えてしまう、というのは、自分の人生の一部が消えてしまったような気がして非常に淋しい気がします。

一個人の感傷はさておき、業界再編は経済という観点では合理性があり、致し方ないのかもしれません。

ただ買収された側の元従業員という立場で見るとそうは割り切れない思いもあります。

そういうときに出た本です。

消えるブランドへの社員の心の声が痛切でした。

以下あらすじから。(引用:紀伊国屋書店ブックウェブ)


新潟中越地震での工場被災をきっかけに経営危機が表面化、2006年に米ゴールドマン・サックスグループ、大和証券SMBCグループ、三井住友銀行の金融3社から3000億円の出資を受けた三洋電機。その後、携帯電話、デジカメ、白物家電信販といった事業は切り売りされ、本体はパナソニックに買収された。散り散りになった旧経営陣は今何を思い、10万人の社員たちは今どこで何をしているのか。経営危機の渦中、同族企業の混乱を克明に取材し、その後も電機業界の動向を見続けてきた新聞記者が、多くのビジネスパーソンにとって決して他人事ではない「会社が消える日」を描く。


こういう出来事もきっかけとなり、自分の中では一つの組織に精神的も物理的にも依存するのは危険だ、という思いを強くし、のちの資格取得に繋がりました。

自分自身は日本企業が世界を席巻していた80年代を見てきた世代なので、日本経済のかつての栄光の再来を夢見たい気持ちもあります。

でも、時代は確実に変わっているニーズを捉えなければ企業も個人も淘汰される、といつも自分に言い聞かせています。

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