四十で惑わず、五十にして天命を知る

~海外在住 中小企業診断士&FP1級技能士MASAのブログ~

書籍に出会う~「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」

第82稿です。

この数か月の間に一気にオンライン化が進みました。

その結果、海外にいながらにしていろんな会合に参加させて貰う機会が増えました。

その中にビジネス誌を読む会というものがあり、主催されているある経営者の方にお声がけ頂き、そこで紹介されたのがこの本。

著者は『経営とは「アート」と「サイエンス」と「クラフト」の混ざり合ったもの』、という高名な経済学者の議論を紹介しています。

「サイエンス」は論理的思考、「クラフト」は経験、「アート」は経営者の直感やビジョン、ということ。

著者曰く、クラフトの世界だった経営に大手コンサルティング会社がサイエンスを持ち込んだのは画期的なことではあったが、少しそれに偏重していた節があった、これからはアートが大事、と言う。

ビジネスのいろんな場面で、論理的には正しいけど、何となくしっくりこない、ということも多々あったようにも思うのですが、こういうことだったのかもしれません。

これまでの経営は、クラフトとサイエンスが重視されてきた、とあります。アートとの違いはアカウンタビリティ、とありました。つまり第三者に説明ができるかどうか、という観点です。

面白い例が挙げられていました。

イチロー選手の言葉。

「僕は天才ではありません。なぜかというと、自分が、どうしてヒットを打てるかを説明できるからです。」

(本書からの引用)

これをアカウンタビリティの例として示されていて、この対極にあるのが長嶋茂雄だといいます。

「ボールがスーッと来たら、腰をガッといく」といった指導だったみたいですが、アカウンタビリティも何もない世界です。でもこれからはこういうものも重要だ、といいます。

先日の勉強会で、サイエンスの限界が議論になりました。

サイエンスは、起きた事実を説明することはできるけれども、将来の起こり得ることを明示することはできない。

これから人間社会で起こり得る変化を考えるには、哲学や美学など、まさにアートの世界が必要だ、というような議論でした。

何だか少し難しい話ばかりしてしまったようにも思いますが、要は理論を学ぶことも大事だけど、人としての感性を磨くことも重要、という思いを新たにしました。

でも目下の悩みは、感性を磨くのはどうしたらいいのか、自分にはよくわからないことです。

感性をどうやって学んだらいいのか、と理屈で考えていること自体が感性を学ぶことを放棄していることなのかもしれない、とも思ったりします。

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