四十で惑わず、五十にして天命を知る

~海外在住 中小企業診断士&FP1級技能士MASAのブログ~

書籍に出会う~「日本への警告」

第85稿です。

ジャンルを問わず自分が悩んだり不安に思ったときに読んで参考にした本を紹介していますが、今回は現代の日本に警鐘を鳴らしているこの本。

1990年代初頭にバブルが崩壊し、そして今から10年ほど前に日本が世界第2位の経済大国の地位を中国に明け渡すなど、私の目には、日本経済が世界的に徐々に存在感と輝きを失いつつあるように見えています。

一方で、私の中では80年代の飛ぶ鳥を落とす勢いだった日本ブランドを信じたい、輝きを失っているということを認めたくない、という思いがあります。(同世代の方も同じ気持ちなのでしょうか)

世界的に成功している投資家が日本の将来について描いたこの書は、私のその期待を一瞬で打ち砕きました

著者は、投資家として成功したのは時代の変化を見極めることができたからだ、でもそれを見極めたのは超能力でもなんでもなく、「日々の小さな変化」に目を向け、自分の頭で考えてきたからに過ぎない、と言います。

そして変化はある日突然起きるものではなく、日常に些細な変化として姿を見せている、と言います。

いま起きている小さな変化を分析した結果として、かつては世界を驚かすほどの経済成長を遂げた日本も、今は衰退の一途を辿っている、と言い切っています。

本書の中では、これから日本を襲うであろう数々の好まざる変化について(そしてその対処法についても)いろいろと述べているのですが、それにもまして印象的だったのは、「歴史に学べ」、ということでした。

人間の本質は全く変わっていないので、歴史は繰り返す、「2000年以上に前にプラトンが書いた本が、21世紀の日本やアメリカで起きる変化をとらえるてがかりになることもある」(本文からの引用)と著者は主張しています。

そしてどこの国の歴史を学べばいいか、といった単純なことではなく、どんな歴史でも、できる限りいろんな国の歴史を知ることで、世界の姿、日本の姿が見えてくる、と言います。

また、世界を旅して、変化を肌で感じ取ることも重要だ、とも主張しています。

でも単なる観光旅行ではなく、事前に歴史を理解した上でその国を訪れ、目に入るものを吸収することが重要、と。

われわれ日本人はまだまだ学ぶべきことはありそうです。

日本再興のために。

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