試験の話~大学受験⑤
第97稿です。
前回は浪人生活で基礎を徹底的にやったことで少しずつ手ごたえを掴んできた話をしました。
でも2年目が決して順風満帆だったわけではなく、全国の受験生が力をつける中で模擬試験で足踏みして合格可能性を下げることもありました。
それでも一喜一憂することなかったのは、自分に自信があったわけではなく、単にインターネットのない時代に地方都市で受験生活をしていたため、不必要な情報に触れることがなかったからだと思います。
なまじ情報があると、あれもこれもやったほうがいい、と惑わす要素が出てきて、いたずらに不安に駆られる側面はあっただろうと思います。それが結果的に自分にプラスに作用しただけだと思っています。
当時の国公立大学の二次試験は、各大学は前期日程、後期日程というグループとA日程、B日程というグループに分かれていました。
私は第一志望である関西の大学を前期日程で受けて、その後にB日程の関東の大学を受けることにしました。
前期日程が2月終盤、B日程が3月初頭、しかもそれぞれ2日ずつの試験だったように記憶しています。
2月末に地元を出て、3月初頭にかけての10日くらいの一人旅でした。
本命の前期日程入試ではいろいろハプニングがありました。
その1
試験初日)試験監督の貧乏ゆすり
大学の講義室を使っての試験でしたので、よくある長机に何人か座る配置でした。
私の隣はたまたま空いていたのですが、試験中にそこに試験官が座り、いきなり貧乏ゆすりを始めたのです。
最初は大して気にならなかったのですが、あまりにも長い時間(当時はそう感じました)貧乏ゆすりをしているので、
「すみません、ちょっと・・」
と試験官に声を掛けたらバツの悪い顔をして立ち去っていきました。
その2
試験2日目)ホテルの部屋スリッパ
これはいま思い出しても赤面ものですが、ホテルに泊まるのに慣れていなかったせいもあり、なぜか朝出るときに部屋のスリッパのまま出てきてしまいました。
そしてそのままタクシーに乗り試験会場に向かってしまいました。
気づいたのは試験会場に着いてから。
いまそんなことがあったら試験中にも気になって仕方ないし、動揺してしまうと思うのですが、でもそのときは「いまさら仕方ない」、と動揺することもなく、妙に肝が据わって試験には全く影響しなかったことを憶えています。
「旅の恥は掻き捨て」という思いだったのかもしれません。
ただ試験会場を後にして、電車でホテルに戻るときは滅茶苦茶恥ずかしい思いをしましたが。。
その後、関東に向かいB日程の試験を受けて帰ってきました。
数日後に速達で前期日程の合格通知を受け取り、そのまま手続きをし、(当時は前期日程で手続きをすると自動的にB日程の合格権利を失うというしくみだったのでB日程は受かっていたかどうかわかりません。手ごたえから言って受かっていなかったような気がします)大学受験生活は終わりました。
いま振り返ってみると、決まった範囲のみをこなして、達成した、達成しない、と言っていた受験時代はある意味ラクだったと思います。
登るべき山が明確でしたから。
大学に入ってからそれを痛感することになったのですが、それについて次回以降にお話ししたいと思います。
(写真はイメージです)
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