学生時代~学問の話も⑤
第114稿です。
前回は4年生で研究室に配属されたものの、1年早く就職した同級生を見て早く社会に出たいという思いを抱いたことを話しました。
いま考えても地に足のついていない浮ついた発想だったなと恥ずかしくなります。
地道な研究の世界を目の当たりにして、自分には向いていない世界だな、と感じていました。
当時の企業はバブル経済の名残もあって、採用には積極的で、特に自分のいちばん興味のあった自動車業界をはじめ、技術者としてやっていけそうないろんな機会がありました。
でもそこでふと考えました。もし仮にこれで研究を4年生だけの1年で終わらせてしまったら、自分に向いていないと思っている以上、今後の人生において研究をするという営みは二度とすることはない、であればもう少し研究を続けて、その世界を知った上で社会に出るのもわるくないのではなかろうか、と。
大学院(修士課程と呼んでいます)への進学を目指すことにしました。
定員数は学科の人数の半分くらいだったと思いますので、全員が行けるわけではありませんでした。
4年生で就職する人もいましたので学科の人が全員入試(大学院へ入学するための試験だったので院試と呼んでいました)を受けたわけではないですが、それでも多くの人が受けていたのではないかと思います。
入試は8月でした。研究室の先輩に数年分の過去問を貰って対策をすることにしました。
細かい試験科目は全く憶えていませんが、専門科目ばかりだったのでなかなか骨の折れる勉強だったと思います。
過去問をくれた先輩は上位一ケタの順位で1年前に合格していました。
それにあやかろうと自分ではやっていたつもりでした。
合格発表の日はちょうど夏休みだったこともあり、自転車でクラブのメンバーと信州ツアーに出かけていました。
長野県と群馬県の県境にある渋峠という場所で休憩しているときに、レストハウスの公衆電話から教授に電話して、院試の結果を聞きました。
上位合格どころか、下位1ケタで辛うじて合格。あと数点足りなかったら不合格という瀬戸際だったと思います。
教授には電話口で開口一番「合格、但し順位は〇番、あまりよくない」と言われたのを強烈に憶えています。
上位に入ることを期待していた、というニュアンスではなく、もっと頑張ってくれないと困る、というようなニュアンスを感じ取ったことも憶えています。
いずれにしても首の皮1枚繋がった感じで2年間の修士課程に進むことになりました。
次回もしばらく研究室の話を続けたいと思います。
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これまで複数の中小企業診断士仲間のブログを紹介していたのですが、令和2年度の中小企業診断士二次試験は終了しましたので、試験対策系のサイトの紹介はしばらく見合わせ、以下のみご紹介させて頂きます。
いつも知識をアップデートするのに参考にさせて貰っているサイトです。
hide-syaroushi-shinndannshi.hatenablog.com
ひでのつぶやきブログ-中小企業診断士と社労士のダブル資格をもつ筆者が、わかりやすい言葉でいろんな制度を中心に解説しています。中小企業診断士と社労士という2つの専門家の視点からの解説は勉強になります。