そして就職
第130稿です。
前回までは学生時代の就職活動についてお話ししてきました。
今回は、就職先を最初の会社(A社とします)に決めた経緯をお話ししようと思います。
当時、機械工学科の学生の一般的な就職先は、重電、鉄鋼、機械、自動車など重厚長大な産業が中心でした。
A社はプラント建設を生業とする会社でしたが、重厚長大型産業に比べて歴代の先輩は少なかったし、そもそも就職活動を始めるまではA社のことを知りませんでした。
4年のときに優秀だった同級生が大学院に行かずに就職した先がA社だったこと、一足先に就職活動していた先輩から、彼もA社を就職先候補として検討していると聞いたこと、からどういう会社なのかな、と興味を持ったのを憶えています。
話を聞いてみると何もない中東の砂漠にプラントを建設したりするらしい、これは面白そうだ、ということで一気に興味を持ちました。
もともと小さい頃からクルマが好きだったこともあって、自動車会社も就職先として考えていました。ところがバブル崩壊後の採用圧縮で自分の行きたいと思っていたメーカーは採用見送り、他の大手自動車メーカーからは機械工学科に対して複数の求人が来ていたのですが、当時から就職先として人気があって、学科からの推薦枠を得るのは難しいそうな気がしましたし、好きな業界ではあったものの、就職を目の前にすると自分がそこで働いているイメージが持てず、クルマの世界に行きたいという強い意志が持てないことに気づきました。
そのほか、航空機関連部品を製造している大手財閥系メーカーの人事の方とも懇意にさせていただき、熱心にお誘い頂きました。
そのメーカーさんはオンリーワンの商品を数多く開発されていて、そこで勤務していた先輩方も熱く仕事の面白さについて語ってくれました。
それでも結局のところ、プラント建設の世界に魅力を感じてしまい、その道に進みたい、と思うようになりました。
プロジェクトの計画をし、多くの人員を配置し、資材や設備を期限に合わせてうまくアレンジして大掛かりな施設を仕上げていく仕事にとてつもなく大きなロマンを感じてしまったからです。
通常は各社からの求人には枠があり、成績順に学科から推薦状が出ていたように思います。先の大手自動車メーカーは複数の求人がありましたが、人気も高かったのでそのまま推薦枠を取りに行っても取れなかったかもしれません。
幸いにしてA社の場合は全く競争もなく(相対的に人気がなかったということでしょうか)無事推薦を頂き、2度の面接を受けて会社から採用を頂き、就職することになりました。
その後の経緯は過去の以下の記事以降でシリーズでお話ししています。
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