試験の話~閑話休題~漢字検定
第136稿です。
前回までは4回目でようやくFP1級の試験に合格した話をしました。
試験の話ついでに最近受けた試験の話をします。
いま私のいる国の日本人会イベントの一つに漢字能力検定試験があります。
これはその名の通り、漢字の能力を試すというものです。
最高は1級で、その後、準1級、2級、準2級、と繋がり、10級まであるそうです。
海外では規定により2級までしか受けられないそうで、ここで実施される試験の最高級は2級でした。
2級というのは、漢検の実施団体のホームページによると高校卒業程度のレベルだそうです。
受ける前は、漢検とか受けて何になるのかな、と思っていたし、高校卒業程度であれば受けるまでもないのではないか、としばらく敬遠していました。
しかしながら海外の場合、ある程度受検者が集まらないとその年は実施できなくなるとも聞いていたので、日本人会イベントの灯が小さくなってしまうのも淋しいと思い、受けてみることにしました。
少なくとも1か月以上は事前学習が必要ということを聞いていたので、昨年合格した人に参考書を買い取らせて貰い(いまはコロナで実質国境封鎖状態なので日本その他に買いにいけないので同胞に譲ってもらうしか手はありませんでした)、学習を始めました。
分野としては、漢字の読み、書き取り、送り仮名、四字熟語、部首、同義語、反意語、とあるのですが、読みは何とかなるものの、漢字を書くというのが意外と難しい。
パソコン普及の弊害という側面もありますが、そもそも四字熟語とか部首なんて知らないものが多い。
例えば・・
篭鳥恋雲(捕らえられている者が自由を望むことのたとえ。籠の中の鳥が空を恋しがるという意味から。)
秋霜烈日(刑罰・権威・節操・意志などが厳しく、また、厳かなことのたとえ。秋の厳しく冷たい霜と夏の強い日差しの意から。)
犬牙相制(国境が複雑に入り組んだ国同士が互いに牽制し合うこと。)
詩歌管弦(漢詩や和歌を吟じ、楽器を奏でること。また、広く文学と音楽のこと。)
などなど。
漢文や古典に造詣が深い人にとっては常識なのかもしれませんが、私にとっては勉強を開始して初めて知ることばかり。
もっと難しいのは部首を答えよ、という問題。
例えば・・
岡(部首は「山」)
相(部首は「目」)
臭(部首は「自」)
衆(部首は「血」)
甚(部首は「甘」)
亜(部首は「二」)
舌(部首は「舌」)
奔(部首は「大」)
亀(部首は「亀」)
漢字の部首なんてこれまで考えたこともありませんでした。
でも一通り勉強してみて、新聞や書籍を読むときに漢字に対して、より興味を持って見るようになりました。
これは、この試験に向けて勉強した効用かもしれません。
知らないことはいくらでもあり、いくらでも学ぶことはあるものだと改めて思いました。
ちなみにこの試験は勉強の甲斐あって合格していたようです。
次回は中小企業診断士試験について触れようと思います。
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