試験の話~中小企業診断士⑥
第142稿です。
前々稿、前稿は中小企業診断士2次筆記試験の合格発表日を跨いでしまったので少し変則的になってしまいました。
その前に自分の受験体験を話し始めていました。
2016年に受けた中小企業診断士の1次試験は自己採点417点で、合格点に3点足りず、不合格を確信していました。
そして迎えた9月の合格発表。
なんと受験番号が合格者リストの中にあるのを見つけました。
その年の試験は、それまでは得点を稼ぐ科目と思われていた経営情報システムが大幅に難化し、ITの専門家でなければわからないような問題のオンパレードだったのですが(自分の自己採点結果は100点中44点、足切り寸前の点数でした)、受験生全体でも難しかったのか、一律2点加算されました。
さらには、7科目全体でも難易度が例年に比べて高かったのでしょう。合格基準が60%から59%に緩和されていました。
過去にも特定科目に一律加点するという措置はなされてきたことがありますが、全体の点数のハードルを下げたのはこれが初めてだったと思います。
これで合格ラインが420点から413点に下がりました。(満点は700点)
ここまでは幸運だったとは思います。
ただその後の試験はそんなに甘くありませんでした。
2次試験は事例文が与えられて、それに関する設問に対して制限字数の中で論述するという形式です。
2次試験に向けた勉強を大手資格学校の直前講座を受けたり、受験支援団体の勉強会に参加したりして進めていましたが、全くその内容は雲を掴むようなものでした。
勉強会に出ると周りの受験生の答案も確認する機会が多くありましたが、自分の稚拙な答案と比較すると雲泥の差でした。
自分の解答は事例文に書いてあることから飛躍してしまったり、正確な知識に基づいていなかったり、何を言いたいのかわからなかったり、とにかくひどい内容で、他の受験生に後悔するのも恥ずかしいレベルで、強烈な劣等感を感じたことは強烈に憶えています。
その感覚で本質を掴めないまま試験に突入、本番で何を訊かれているか充分に意識もできずひたすら解答欄を埋めただけ、という状態。
結果は案の定の不合格。
こうして試験1年目は終わりました。
Photo by Anna Shvets on Pexels.com
参考になったら投票いただけると助かります。
読者の皆さんの反応を今後提供する記事の参考にしたいと思います。