四十で惑わず、五十にして天命を知る

~海外在住 中小企業診断士&FP1級技能士MASAのブログ~

1人の日本人として海外を見る~中国(4)~

第55稿です。

前回は中国で列車に乗った話をしました。

引き続き90年代前半の話です。

qye04202.hatenablog.com

列車は自分にとってインパクトのある経験だったのでもう少し続けようと思います。

長沙に着いたあと、鄭州(zhèngzhōu)という都市に向かいました。

シルクロードを辿って西のほうまで行ってみようと思っていて、その出発点になっていたからでした。

鄭州到着後、切符が取れればすぐに烏魯木斉(ウルムチ)(ウイグル自治区にある西方の大都市)を目指そうと思っていました。

ところが切符が取れない

来る日も来る日も鄭州駅の切符売り場に出向きましたが、常に窓口で「没有(méi・yǒu)(ない)」と言われる。

鄭州では簡易宿泊所みたいな現地の人が使う安宿に泊まっていましたが、そこで知り合った中国人に筆談で事情を説明して手当たり次第に協力をお願いしていました。

いろんな人から、今日は取れるよ、何とかしてやるよ、という言葉をかけてもらい、今日こそは、と期待するも外れること4日間

そうして何とか入手できました。

その座席は「硬座(yìngzuò)」。

鄭州から烏魯木斉までは3泊4日の列車の旅

列車の座席は軟臥(ruǎnwò)(1等寝台)、硬臥(yìngwò)(2等寝台)、硬座(2等車)に分かれていました。

硬座とはその名の通り、硬い4人掛けのボックスシートのことです。

3日3晩も硬座はきついな~と思ったものの、やっと取得できた切符なので文句は言えません。

4日間お世話になった宿泊所を出て鄭州駅に向かいました。

相変わらず人、人、人

出発時間の30分くらい前だったように思います。

切符を見せて改札に入ろうとすると、駅員の女性が何かを叫んで改札に人が入るのを阻止している。

こっちはこっちで4日も待っているので後には引けない

そのとき、前の人が改札の下をすり抜けて中に入っていきました。

どさくさに紛れて自分も改札を真似をして入っていきました。

後ろでは駅員さんが制止している声が聞こえていました。

目的の列車はすぐ見つかりました。ドアを閉めてまさに出発しようとしている。

ホームに立っている駅員にこの列車に乗るんだ、みたいなことを訴えたように思います。

そうすると窓を指さす。

つまり窓から動いている列車に飛び乗れ、ということだったんですね。

周りの人に手伝ってもらってようやく乗り込むことができました。

乗ってみてビックリ。

硬座のボックスシートはもとより、通路も、網棚も、大きな荷物を持った人たちであふれていて足の踏み場もないくらいの修羅場状態になっていたからです。

切符には硬座とはいえ、座席は指定されていました。

しかしながら当然自分の席には誰かが座っていてそこに辿り着くのも至難の業。

つまり自分の座席はない、という状態。

さっき駅員さんが叫んでいた言葉の意味がわかりました。

超載(chāozài)」、つまり定員オーバーで乗車を制限していた、ということだったのです。

切符が4日間も取れなかった意味がやっとわかりました。

こうして超満員の列車に乗り込んでの長旅が始まりました。

次回は当時の車内の様子などについてお話ししようと思います。

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出典:中国鉄路のホームページから

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