平成(初期)の就職活動③
第129稿です。
前回は大学4年のときの就職活動についてお話ししました。
大学4年のときには既にバブル経済は崩壊していましたが、雇用市場はまだ前年までの勢いがあり、採用活動は活発でした。
大学に頻繁にリクルーターが来ては、何人もの学生を連れて連日高級なランチに繰り出していた、ということも多々ありました。
昨日のランチは寿司で今日はフレンチ、といった具合に。
すべて企業の採用活動予算でした。その頃はまだ企業も懐に余裕があったのだと思います。
話は前後しますが、3年の頃には学科主催の企業訪問ツアーというものがありました。
これは、首都圏に出かけて行き、各企業を巡る中で学生が就職先を検討する一助にするための企画でした。
各企業が宿泊や会食を手配してくれていました。
いまどきは、来てくれるかどうかわからない学生の宿泊代などをさすがに企業が負担するとは思えませんので、おそらくバブルを象徴するような企画だったのかもしれません。
それから2年後、修士課程2年のときにも就職活動をしました。
大学に残るという選択肢は取らないつもりでしたので、さらに本腰を入れて就職先を見つける必要がありました。
雇用市場は2年前に比べて大きく変化していました。
学科の事務室に求人票の掲示があったように思ったのですが、以前には求人のあった一部の大手自動車メーカーにはもう求人がありませんでした。
このことに象徴されるように、全体としても大幅に求人が減っていました。
それでも理系の場合はまだ教授の推薦を貰うことができればどこかには就職できる感じがありましたが、文系の場合は軒並み採用数が減っていたのでさらに厳しかったものと思います。
産業全体が求人を減らしつつあった中でも、採用を継続していた企業の中から結果的に自分の就職先を見つける、ということになったのですが、ある意味厳選された企業を見ることができたような気がします。
こういう厳しい状況下にあっても採用活動を継続していた企業は、いずれもその強みがはっきりと見えましたし、不況下でも伸びていくような勢いを感じられました。
就職活動を通じて数多くの企業を訪問することができて、一部ながらもどういう業界があるかを知ることができたし、どういう企業がどうやって活躍しているのかもおぼろげながら見えてきました。
そして何よりも自分のやりたかったことはプロジェクトマネジメントだったんだな、ということを知ることができたのは大きかったです。
一気にその魅力に憑りつかれ、そして入社することになりました。
自分のビジネスパーソンとしてのキャリアはそこからスタートしました。
その先のキャリアについては過去の記事でお話ししていますのでご参照下さい。
結局全く平坦ではない道のりでした・・
就職活動についての話はここまでです。
学生時代のことを長く話しすぎました。
そろそろ話題を変えようと思います。
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