試験の話~中小企業診断士⑦
第143稿です。
前回は1回目に中小企業診断士試験を受験したときの話をしました。
奇跡的な得点嵩上げの恩恵で1次試験は合格することができましたが、幸運だけで2次試験を突破できるわけもなく不合格でした。
この試験の場合、1次試験の合格権利は次回に受験するまで保有できますので、翌2017年は2次試験対策に注力することにしました。
ちょうど息子の中学受験とも重なっていたこともあり学習時間の捻出は大変だったように思えます。
もちろんそれは学習がはかどらなかった言い訳にはなりませんが。
特に予備校等も通わず、ボランティア団体の勉強会に参加したり、公開模擬試験を受けたりして自分の答案のレベル感を確認していました。
勉強会では数名がグループとなって過去問のある年度の設問に対する解答を作り持ち寄り、議論するスタイルでした。
議論の最後にはベスト答案といって、参加者の中からどの答案が優れているかグループ内で決めて発表するような取り組みもありました。
1年前にも同じ勉強会に参加していたのですが、自分の答案は全く端にも棒にもかかりませんでしたが、ごく稀にベスト答案として選ばれることもありました。少しは進歩していたのかもしれません。
また、公開模擬試験のある科目で100点満点の95点という点数が出たことがあり、自分でもかなり驚いたこともありました。
それでもいずれも再現性がなく、一過性のものでした。なぜそれがいい答案として評価されたのか、普段書いている答案がなぜダメなのか、本質的なことを掴むに至っておらず、自分なりに時間をかけて学習を重ねた割にはいつも的を射た解答ができているかどうか全く自信がなく、いつも雲を掴むような思いでやっていました。
結局自分の中でいい答案、的を射た答案の基準が全くなかったし、参考書を読んでもそれをつかみ取るに至らなかったため、いつも時間をかけて事例文を読んで、たまに当たればいい点が出る、ということでしかなかったと思います。
そんな状態では合格への力がついたとは到底言えず、10月の本試験でも全く自分が何を解答しているかわからないまま4科目の試験を終了しました。
降りしきる雨の中、試験会場から打ちひしがれて帰途に就いたのを最近のことのように憶えています。
案の定不合格でした。
そのあとほどなくして東南アジア赴任が決まりました。
Photo by Sam Willis on Pexels.com
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