試験の話~中小企業診断士⑧
第144稿です。
前回は中小企業診断士試験を2度目に受けた話をしました。
1次試験の合格権利は1度だけ持ち越せる制度になっていたのですが、この不合格によって次の回は1次試験からやり直しとなりました。
そのときにはすでに海外赴任となっていました。
1次試験はある意味時間をかけて暗記すれば何とかなる部分があり、試験直前の数日間は部屋に籠って対策をしていました。
そして一時帰国し受験。
赴任地に再渡航する頃には正解が発表されていましたので移動中に自己採点しました。
その結果は、経済学 64点、財務会計 52点、企業経営理論 60点、運営管理 62点、経営法務 44点、経営情報システム 64点、中小企業経営/政策 63点 というもので、合計409点。
初年度に受けたときの自己採点は417点でしたから大幅に得点が下がったことになります。
さすがにこれは受からないと思いました。
海外からわざわざ帰国して受けたのにこの結果か。。と暗澹たる思いで帰途に就きました。
科目合格制度というのがありますので、60点を超えた科目は合格となります。
そのため、60点を超えなかった財務会計、経営法務の2科目を翌年度に受けるかなあ、この2科目の合計で6割を超えれば翌年は権利を得られるなあ、でもいずれも苦手だし危険だな、などといろんな考えが頭に渦巻いていました。
そんな思いで迎えた1か月後の合格発表。
驚いたことに合格していました。
その年の経営法務は極端に難しかったようで、一律8点の加点の得点調整が発表されていました。8点というのはこれまでにない大量加点でした。
でもそれでも合格点の420点には3点足りません。
調べてみるとある科目で自己採点が漏れているものがあり、その部分の正解をカウントしていませんでした。
そういうわけでまたもギリギリでの合格。
そして3度目の2次試験に臨みました。
すでに海外から通学等はできないため、Facebookでオンラインの勉強会一本で対策をしていました。
既に中小企業診断士試験を突破した人からFacebook上で自分の答案にアドバイスを貰う、というものでしたが、これは遠隔地にいる身としてはありがたかったです。
でもまだこの試験の何たるかを身につけるに至っていませんでした。
再度一時帰国して受けた2次試験は、いつも通り事例文に振り回されて、設問どれ一つとしてきちんと書けた解答もなく、またしても失意の念を抱いたまま再渡航の途に就きました。
結果は案の定不合格でした。。
なかなか壁を突破できず、お金も時間もかかるし、もう受けるのやめようかな、と思い始めていました。
Photo by Darius Krause on Pexels.com
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