自分にとっての平成 (2)
第44稿です。
前回は平成の幕開けについて記しています。 qye04202.hatenablog.com
平成天皇が即位され、日本全国が新しい時代を感じていたように思います。
そんな中、大学に入りました。
平成元年4月でした。
消費税が初めて導入された月だったことを鮮明に憶えています。
消費税法施行日当日4月1日に大学近くでコーヒーを買って、初めてレシートに税金が明記されているのを見ました。
導入当初は税率は3%でした。
消費税導入前は100円、とか500円、とかきりのいい数字だった商品が、消費税導入に伴って支払金額が103円、515円、と半端な数字に変わり、財布の中がすぐ1円玉や5円玉でいっぱいになりました。
ジュースの自動販売機はハード的に1円玉、5円玉が扱えない、という理由で消費税導入に併せて100円から110円に値上げされていたように思います。
当時は竹下政権でしたが、当時の野党がこぞって消費税反対!と叫んでいました。 その頃は私も一消費者として負担が増える立場でしたから、野党の言っていることは正しい、政権はひどいことをする、なんて無邪気に思っていました。いまの日本の財政を見ると導入は必然だった、と今となっては思いますが。
野党といえばその当時の日本の政治は、自由民主党の一強で、社会党、公明党、民社党という3党が連合して自民党に対峙していました。その後の野党は合従連衡を繰り返して原型をとどめないくらい変化しました。
このあたりのこともいまはすべて歴史の教科書に載るような歴史的事柄なんでしょうね。
私にとってはリアルタイムにすべて目の前で起きていた事象でした。
平成元年はそれまで任意加入だった20歳以上の学生も全員国民年金に強制加入する、という制度が始まった年でもあります。
月々の保険料は1万数千円、と安くはない金額だったと思います。
個人としてはかなり負担増、特に学生でしたので親に相当負担を掛けていました。
これまた政権はひどいことをする、と憤っていた覚えがありますが、当時から年金制度は課題だったんでしょうね。
その後の年金財政のことがわかってくるとやっておかなければいけなかった政策だったんだろうとは思います。
平成初期といえば思い出すのは異常な高金利です。
郵便局が扱っていた定額貯金という商品が7%という金利でした。 当時は世の中の動きを感じる機敏な感性を持ち合わせていなかったのでピンと来ていなかったのですが、いまの超低金利時代を知る我々にとって見たら驚異的な数字です。
手元に現金が全くなかったのでその恩恵は全く受けることができませんでしたが。
大学構内ではダンスパーティー(みんなダンパと呼んでいました)のチケットが売りさばかれていました。 東京でいうところのジュリアナ全盛期の時代です。(当時私は関西にいました)
以前は街中を走るクルマは5ナンバーが中心だった記憶がありますが、日産自動車の高級車シーマをはじめとした3ナンバー車が飛ぶように売れる、いわゆる「シーマ現象」があったのもこの時代です。
この年の年末には日経平均は38,915円87銭(終値)という史上最高値を記録。
(参考:2020年7月17日終値 22,696円42銭)
いま思えばバブル経済の真っ只中、好景気のいい時代にいたんですね。
それからしばらくして不穏な空気が漂い始め、俗にいう「失われた20年」が始まります。
続きは次回以降で。
(写真:日産シーマ・日産自動車のホームページから)
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