1人の日本人として海外を見る~中国(2)~
第53稿です。
1990年代前半に中国を一人旅した話の続きです。
前稿は以下です。
現金が少なくなってきたので街中のATMで現金を下したように思います。
下ろした現金をジーンズの前ポケットに裸銭でねじ込み銀行を出ました。
ふとアジア系の女の人に肩をトントンと叩かれ地面を見ろという。
見ると香港ドルが落ちている。落としたかなと思って拾った香港ドルは3枚。
ふと気づくと前ポケットに入れていたお金が消えている。
一瞬の出来事で25年くらい経ったいまもいまだに何が起きたかわからないのですが、気を取られている間におそらくすられたのだと思います。
すぐ警察に駆け込みましたがすられたかどうかも定かではないよね、と言われて追い返されました。
一気に気持ちが萎えてしまい、フェリーでマカオにも足を伸ばしてみようか、とも思っていたのですが取りやめ。
まともに香港を観光することもなく、すぐに広州(Guǎngzhōu)行きの列車のチケットを取り、すぐ発つことにしました。
列車が香港を出発し、羅胡(Luó hú)という香港側の最後の駅を経て、越境する前に車内で出入国手続。
確か検札のように車掌さんが車内を巡って手続きをやっていたように思います。
国境を越えた瞬間に小さい人家が点在する田園風景に車窓の風景が大きく変わったのは印象的でした。
深圳も通過しましたが、当時の深圳は建設中の建物ばかりでまだ空き地が目立っていました。
当時は香港と大陸側に大きな格差があったのだと思います。
そして広州に到着。
駅に降り立つと人、人、人。
殆どの人が人民服を着ていて、中国本土に入ったことを感じた瞬間でした。
外国人と分かると年配の女性が複数群がってきて「Change Money?」と声を掛けてくる。
当時の中国は外貨兌換券(FEC)という外国通貨に両替できる通貨があり、人民元(RMB)とともに流通していました。
外国通貨から両替するとFECを渡され、名目上はRMBと等価でしたが、FECは外貨に換えられることから、中国人はFECを手に入れたがっていました。
先の年配の女性たちはFECを外国人から入手して転売しようとでもしていたのでしょう。
香港と違って、ここはまさにカオスの世界。
あの空気感は忘れることができません。
気ままな一人旅なので宿泊場所も決めていませんでした。
どこに泊まったか全く覚えていませんが、とにかく雑踏から逃れるべくホテルに向かったのだと思います。
そこで明日以降の予定を考え始めました。
海外との関わり、と大上段で言っておきながら結局紀行文みたいになってしまいました。すみません。
次回以降もしばらく続けたいと思います。
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