ブルネイ~強力なコロナ対策で思うこと(1)
第74稿です。
前項までは日本との関係や王室など、比較的ソフトな話題を取り上げました。
今回はこの国のコロナ対策を通して思うことを話してみます。
コロナウィルスが騒がれ始めた2月頃、シンガポールやベトナムなど周辺諸国が次々と感染者を増やす中、ブルネイだけはずっと感染者ゼロでした。
中国に続き韓国、日本でも世界に先駆けて次々に感染者が報告され、ブルネイ側では、ブルネイへの入国に対し、日本を含めた数カ国は特別な監視対象になっていました。
それでもついに3月初頭にブルネイで初めての感染者が出ました。
マレーシアで行われた宗教イベントに参加していた人が感染していた、というものだったと思います。
その頃息子は現地のインター校に通っていたのですが、最初の感染者発覚の数時間後に保護者への一斉メールがあり、政府の要請により翌日から休校、との連絡が回ってきました。
もともと3月末で帰国予定だったので、先生や友達とお別れの挨拶も言う間もなく突然に学校を去ることになってしまいました。
これは非常に残念なことでした。
ほどなくして政府はブルネイ人および滞在許可を持つ外国人すべての出国を禁止する措置を発表。
これは、居留する人が海外で感染しブルネイにウィルスを持ち込むことを阻止する措置です。
3月半ばには隣のマレーシアがロックダウンを実施。
その直後に国王による緊急放送。
すわロックダウンか、と身構えていたのですが、国王が「いまは大変な状況だが、物資は充分に確保されているので、パニックになって物資の買い占めなどに走らないようにしましょう」と国民に優しく呼びかけ。
生活物資の殆どを輸入に頼っているため、周辺諸国のロックダウンで物資の供給が細るという懸念から、一部のスーパーでパニック買いが始まり、水やコメなど必需品が品薄になる店舗も出始めていた頃でした。
国王のメッセージの威力は絶大で、パニック買いの動きはストップ。このあたりの統制のとれた動きはさすがだと思いました。
国営ロイヤルブルネイ航空は徐々に各国を往復する定期便を間引き運航。
息子は3月末ぎりぎりまでいて4月から日本で進学する予定だったのですが、帰国できなくなることを危惧して大幅に前倒し、大慌てで政府の出国許可を取って急遽帰国。
息子の帰国直後に東京行きの便もついに全面運休。間一髪でした。
そのときの様子は次の記事でお話ししています。
少し長くなったので続きは次回にお話ししたいと思います。
写真:自宅の窓の外から見る市街(奥に広がるのは世界最大と言われる水上集落)
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