書籍に出会う~「還暦からの底力」
第83稿です。
以前に老いに対するフランス人の考え方を示した本を紹介しました。
これは、自分が50歳という年齢を迎えて、今後どう生きるか、と考えるにあたりいろんな指針を得たいと思って手に取った書籍でした。
この書籍も同じ文脈での選択です。
日経新聞の欄外広告で見つけました。
著者は有名な出口治朗さんです。
60歳にしてライフネット生命を起業、現在は70歳で立命館アジア太平洋大学の学長に就任し、現在72歳。
学長としても著作家としてもご活躍中の方です。
何歳になっても活躍できないということはない、ということが一貫して述べられています。
そして古今東西の偉人たちの例を紹介しその主張を裏付ける例を示しています。
マレーシア前首相だったマハティールさん。90歳を超えてから野党の立場で権力闘争を挑んで勝利。
4世紀の中国の僧である法顕(ほっけん)。仏教を深く学ぶために都の西安を旅立ったのは60歳。
などなど。
年齢は一つの要素にしかすぎず、高齢だから、、とチャレンジしないのは合理的ではないと主張されています。
また、極論という前置きながら、敬老の日なんかやめてしまったほうがいいのではないか、という個人的な発想も紹介しています。
著者によると、敬老という言葉が、「若者が高齢者の面倒をみるのは当たり前だ」というゆがんだ考え方に繋がるといいます。
年齢に関係なく社会を構成しているみんなが応分の負担をする、いわゆる高齢者も社会貢献をしてお金も稼ぎ、本当に困っている人に給付を集中しようという考え方を持つ一足早く少子高齢化に直面したヨーロッパの事例が紹介されています。
著者は言います。
「働くということは、昔、何をやっていたのか、何ができたのかは関係なく、現在の能力と意欲、体力に応じてそれにふさわしい仕事をするというのが世界の常識です」
(本文からの引用)
その上で、歪んだ年功序列、敬老精神の蔓延が日本を蝕む病巣、と喝破します。
人生100年時代、20歳から数えれば60歳はマラソンでいえばちょうど折り返し地点に過ぎない、とも言う。
定年を廃止し、自分の社会人人生はもう終わりだ、なんて考える人をなくす、とも主張されています。
いまの時代の流れは著者の主張する方向性になっていると言えそうです。
やはり社会の一員を構成している以上、一人一人が社会に貢献し続けるようにしなければいけないのでしょう。
ただそのためには健康であることが大前提。
健康を維持し続けて社会に貢献し続ける、という形で生きていきたい、と思います。
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