書籍に出会う~「サピエンス全史」
第92稿です。
この本はある時期から気にはなっていました。
社内のある研修で一緒になった人が、「サピエンス全史」を読んでいます、と言ったのを聞いたのが初めて知ったきっかけでした。
変な名前の本だな、たいして面白そうでもなさそうだし、というのが最初の印象でした。
それでも意識して見てみると新聞や書評に一時期多く出てきていましたし(おそらくたくさん宣伝されていたのでしょう)、話題の書だということを遅ればせながら知りました。
したがって、特にこの本に何かを求めて読みにいったというわけではなく、話題の書みたいだから読んでみようか、という程度の単純な動機で手に取ったにすぎません。
かなり分厚い2分冊でしたが、読み始めてみるとこれが面白く、あっという間に読み終えてしまいました。
要はサピエンスとは人間のこと(そんなことも知らずにこの本を手に取っていました)、人間が現在ある繁栄を築くことができたのは虚構を作ることができたからだ、国家も宗教も経済も資本主義もすべてが人間の妄想、人間以外の動物にはそのようなものは存在しない、そしてその妄想こそが人類を発展させた原動力、という主張でした。
いままでそんなことを全く考えたこともなかったけれども、そういわれてみればそうなのかもしれない。
この本は、歴史学でもなく文化人類学でもなく自然科学でもなく、従来からの自分の価値感で言うと不思議な立ち位置にある本だと思います。人間というものを多面的に眺めて人間の本質を語ろう、という試み(だと私は感じました)は、私にとっては著者の視点の壮大さと博識さにただただ驚くばかりです。そしてこの著者がこれだけの大作を40歳そこそこにして上梓している、というのも驚きでした。
月並みではありますが。。人間とは複雑で深い存在だけど、有史以来から本質は変わっていないのだ、と改めて感じた書籍でした。
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このあたりで「悩んだときに参考にした書籍」については一旦中断して、次回以降は本来のブログの本題である悩んだ過去の回顧に戻ろうと思います。
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