学生時代~アルバイト④
第123稿です。
前稿では長くいたアルバイト先のホール係での出来事をお話ししました。
皿洗いのシフトに入ることもありました。 シンクが3つあって、一つに水を張ってホール係が下げてくれる皿やコップを一旦漬けておいてそのあとに流水で洗うというプロセスでした。 簡単そうに見えましたが、要領よく楽に処理しようと思ったら皿の大きさや処理する順番を考えながら洗っていく必要がありました。
でもいちばんチャレンジングだったのは、調理補助の仕事でした。
マスターがフライパンを中心としたコア部分の調理をするのですが、そのための下準備を行う仕事でした。
料理の種類は、フライパンで焼くもの、揚げ物、網焼きをするもの、煮込むもの、といったものがありましたが、肉を包丁で切り開いて火が通りやすくしたり、肉や魚に塩コショウで下味をつけたり、野菜などを肉にはさんで衣をつけてフライパンで焼く準備をしたり、最後の仕上げのソースを準備したり、煮込み料理は最後の仕上げの飾りつけをしたり、など、注文を受けた料理に合わせていろんなことをやらなくてはいけませんでした。
揚げ物についてはフライヤーが傍にあったので、調理補助担当ですべて作業が完結していました。
歴代の人が使ってきたマニュアルがありました。ルーズリーフノートにボールペンで手書きで書かれた代物で、人の手を渡り歩いてボロボロになっていましたがエッセンスが詰まっていました。
これを虎の巻として重宝しました。
コピーして下宿に持ち帰り、しばらくの間は時間の許す限りマニュアルを眺めて必死に覚えていました。
何でそこまで一生懸命できたのかな、と思えば単純に面白かったから、ということに尽きると思います。
それまでも下宿生活で自炊することはありましたが、ご飯を炊くとか味噌汁を作るとか簡単な炒め物を作るとかそういう簡単なことばかり。 でもこの仕事をするようになって食材はこんな使い方をするんだ、とか世の中にはこんな調味料があるんだ、とかこういう処理をすればこんなにおいしく作れるんだ、とか見るたびに発見があって非常に楽しかったですね。
料理を本格的にするようになったのはこの経験がきっかけでした。
このときに知ったレシピの一部はいまでも自分で料理をするときにときどき思い出しながら活用することもあります。
調理補助そのものはとても楽しかったのですが、苦手だったのは料理の飾りつけ。
そもそも芸術センスがない上に、料理をおいしそうに見せる技術もなかったので、何度もマスターに直されていました。
これはそれまでの人生でどれだけ多くの美しい料理を見てきたか、ということにも関係するのかもしれませんが、結局最後まで克服できませんでした。
そこが弱点であることを強烈に認識できたのはある意味よかったのかもしれません。
長くなってしまったので続きは次回に譲ります。
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