四十で惑わず、五十にして天命を知る

~海外在住 中小企業診断士&FP1級技能士MASAのブログ~

試験の話~FP技能士⑤

第135稿です。

前回は勉強のやり方を変えて少しずつ知識を積み重ねていった話をしました。

qye04202.hatenablog.com

以前にFP1級の試験は基礎編と応用編の2つのパートがあるとのお話をしました。

前稿まではマークシート式の基礎編の話が中心だったのですが、実は記述式の応用編がキーであることもわかってきました。

もともと応用編の難易度は基礎編に比べたらそう高くないとは認識していたのですが、過去の試験では50-60点くらいしか取れていないことに気づきました。

応用編は記述式と言っても論述試験ではなく、ある課題に対して答え(年金額、税額、相続時の自社の株価など)を自分で算出して手書きで解答を書きこむ、というスタイルでした。そのほか、制度に関する記述の穴埋め問題もあり、いずれも答えを見れば、なるほど、と思える内容ばかりだったのですが、自分でほぼ完璧に近い状態で解答することはできていませんでした。

自分の中では、失点の主因が単純な計算ミス、という整理をしていたのですが、このときに、本当にそうなのか、といま一度振り返ってみました。

すると、計算ミスをしている以前に、しっかりと覚えておくべき計算式や税率などが、実は常にあやふやな状態で取り組んでいることがわかりました。

理解と記憶が中途半端なので、設問を前にしても安定した解答が書けず、過去問をやっていても(応用編は過去問と類似の設問が出ることが多く、過去問演習は役に立ちました)きちんと点数が取れることもあるし、別の機会にやると点数が取れないことも多々ありました。

結局、理解が中途半端だったので、使う式の内容や、必要に応じて動員すべき知識があいまいだと結局常に正解を出すことができない、ということに気づきました。

具体的には、殆どの条件は設問で与えられるのですが、設問に出てくる登場人物の年齢条件では、ある年金を加算しなくてはいけないが、それは自分で条件を判別し、加算年金の対象者かどうかを判断するということが必要だったりする場合がありました。

正しく加算したり加算しなかったり、が充分にできていなかった、ということです。

このことに気づいてからは、設問に出てくるケースを使って、基礎的な制度の根幹部分を徹底的に学びなおしました

年金で言えば、こういうときにはこういう加算になる、年金の式の計数はこれを使う、投資信託の利益の計算はこういう風にする、など、いままであやふやに済ませていたところを徹底的にそらんじるくらいまでやり直しました。

いま思えば最初からそうしておけば回り道をしなくて済んだな、とは思いますが、そこが自分の能力の限界だったのでしょう。

こういう取り組みによって、実際の試験では基礎編は60点、応用編は80点超という点数でFP1級筆記試験を合格することができました。

それまでの基礎編30-40点、応用編50-60点、に比べば大きな飛躍でした。何事も基本が大事だな、と改めて感じた一件でした。

筆記試験合格のときには翌月からの東南アジア赴任が決まっていましたので、二次試験の実技試験では赴任直後に一時帰国し受検、なんとか無事通過し、晴れて合格、となりました。

最初に受験を志してから4年の月日が経過していました。

FP試験の話はここまでです。

次回は別の試験の話をしようと思います。

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Photo by Jan Kopu0159iva on Pexels.com

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