ブルネイ~資源国
第163稿です。
ブルネイはよく知られているように資源国です。
石油とガスによる収入は国家歳入の約8割を占め、日本がもっとも大きな輸出相手国になっています。
石油やガスは常に埋蔵量が話題になりますが、ある統計を見ていてざっと計算したところ、この国の資源は30年くらいで枯渇するという結果になりました。
もちろん採掘技術が上がると可採年数は伸びていきます。
しかしながら国家予算が資源に依存しているため、化石燃料が限りある資源だとすると、この国の経済は長い目で見ると危ういとも言えます。(現地の政府もこれにはかなり前から気づいていていろんな手を打っています)
あるとき、ドライバーとこの話になり、資源がなくなったら国家は危機になるのではないか、という疑問をぶつけてみました。
そのときのドライバーの回答。
「大丈夫、国王陛下が何とかして下さる」
この国の場合、国王=国家なので、国家に対する絶対的な安心感があるとも言えます。
この考えはこのドライバーだけではありません。
無邪気とも言えますが、それだけの求心力を保てる国家というのもすごいし、逆に国民が国家に頼り切っているようにも見えます。
翻って日本を見ると、政府が強い求心力を保つことは難しい体制になっているようにも思います。
ただその分、日本は国民の側で自助努力が必要で、その分鍛えられるのではないか、それが民力にもつながるのではないか、という気もします。
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