四十で惑わず、五十にして天命を知る

~海外在住 中小企業診断士&FP1級技能士MASAのブログ~

部署異動~アイデンティティの危機

第24稿です。

部署を異動しました。(前回の話は以下の通り)

qye04202.hatenablog.com

40歳前半でした。

異動先は社内でも一、二を争う大所帯の商品部で稼ぎ頭でした。

世界に向けて商品を供給していて担当地域向けにいくつかの課に分かれていました。

それぞれの課の責任者は勢いのある人ばかり。自分より若い人も責任あるポジションで活躍していました。

その一方で自分は営業を外れた(当時の感覚だと外された、という気持ちに近い)、というのが自分の中で引け目になっていて、勢いのある人の前でかなり卑屈になっていました。 そういう人たちとまともに目を見て話をできるような精神状態ではありませんでした

簡単に言えば自分に自信が持てなかった、ということです。

当時その商品部では世界の景気拡大に応じてビジネス規模が過去最大級に大きくなっていました。 そのため、部の中で横断的な機能が強く求められていました。

内部統制、商品戦略、課横断的なコミュニケーション活発化、部横断的な総務事項、予算管理、などなど。 やることはいろいろと考えつくのですが、どういう状態になればいいのか明確な目標が立てにくい。 これまでは、なくても何とかなっていた機能だったので自分の存在感をどう出していいかわからない。

ましてや自分は営業を外れた人間(これかなりトラウマでしたね)、何を足掛かりに何を目指して進んでいいのかわからない。 そして誰もそのゴールのあるべき姿を明確に持っているわけではない。全くゼロからのスタートでした。

それからは自分探しを必死にやっていました。

自分の居場所と言ってもいいです。

そのあたりからですね、自分は何をやって組織や社会に貢献すべきなのか、ということを真剣に考えるようになったのは。

今までは楽しければ、とか面白そう、ということで仕事をやっていたのですが、自分の立ち位置が見えなくなる危機を経て、これはまずい、自分の居場所はどこなんだ?と真剣に考えるようになりました。

前に言及した"I am nobody"の感覚の再来でした。

以前の記事は以下です。

qye04202.hatenablog.com

もともと理系出身の技術屋から社会人キャリアをスタートしていましたから、この商品部における商品技術で第一人者になれるだろうか、とも考えましたが、自分が技術屋だったのはすでに20年くらい前の話。目の前で営業最前線でやっている人のほうがよほど詳しい。理解度は多少人よりも早いかもしれないが実務をやっている人に教えるほどまでにはなれない。

じゃあ2度の転職経験は? そもそも商品部で営業やっている人に自分の転職経験など何の価値もない。

過去の別の業界での経験は? そもそも業界が違うのでこの商品部では全く関係ない。

他の商品部での営業経験は?

多少役に立つかもしれないが、部員各位が知り合いに聞けば済む話なので自分でなくてもいい。

というわけで考えれば考えるほど自分がここにいる意味は何なんだ?と考えざるを得ませんでした。

40歳そこそこにしてアイデンティティを喪失していました。

こういう経験から考えると、安易に進路は変更するべきではないし(自分の場合は安易に変更したわけではなくいろんな事情はあったんですけどね)、一つのことを続けてやるほうが効率的には思えます。

次回以降は自分探しの話をしたいと思います。

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