迷走
第27稿です。
まだお話をしていなかった部分がありましたので少しその部分を続けます。
前回お話しした資格取得前夜の話です。
時間関係が前後してわかりにくくすみません。
異動した部署の中でアイデンティティの危機、自分に対する危機感を感じながら日々の仕事に悶々として取り組んでいました。
営業課がいままでやっていたことを引き受けてやってみたり、他部署から来る部署横断的な仕事を一生懸命に受けるようにもしてみました。本部横断的な業務品質向上の取り組みにも参加してみました。
でも下請作業が増えるばかりで自分の課や自分自身の存在感を確かめるには至りませんし、周囲に役に立っているという感覚も今一つ。
日常業務では依頼を受けたことにはそれなりに応えていたように思いますが、そこに自分ならではの新しい価値を提供することはできていないと自覚していました。
飛んでくるボールは打ち返すことができたけれども、自分で新しい球を投げることができないまま時が経過してしまいました。
完全に自分の中で迷走していました。
そんな中でも会社はいろんなものを自分に提供してくれたと思います。
長期経営者養成プログラムや社内活性化全社プロジェクトなどに参加することができました。
研修の講義で得る新しい知識、講師との会話、参加している他部署のいろんな世代のメンバーとの交流の中で新しい視点でモノを見ることも憶えましたし、課題図書を通じて多くの本も読むことができましたし、何よりも知り合いが増えたのは楽しかったですね。
でもそこで感じた刺激はあくまでも刹那的なこと、過度に重点を置くべからず、と冷めて捉えていました。 いくらいろんな知識を得たり、人との交流で視野を広げてみても、日々の糧を得るための目先の仕事に生きてこないと何の意味をなさない。
この活動はそれに対してどういう意味をもたらしているのか?
その問いにYesと言えるだけの自信は持ち合わせていませんでした。
そうしているうちに取扱商品の市況が悪化し売上も下がり、自分の課に数人いた人は1人、2人と異動していきました。 結果的に2-3人の小所帯になってしまいました。 業績も要因ですが、周囲が陽にも陰にも期待していた価値が発揮できなかった、周囲にそういう評価を下された結果だと思っています。
こうして悶々と過ごしていた部署には、結局いままでの職歴の中でもっとも長い期間在籍することになったのは皮肉なことです。
そしてある日、部長から海外への異動を告げられました。
次回はこの話をします。
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